「瞬斗…!」



「…また俺かよ;;」



嫌がる瞬斗を引っ張り、100mダッシュ。



「「「『ヒューゥ!!』」」」



全校生徒からの冷やかし、「まさか当たりかー?(笑)」という、飛鳥の言葉を背中で聞きながら、私は瞬斗とゴール。



「お題は!」



「……」



私は赤い顔を隠すように俯きながら、お題を渡す。



「“お題”、何だよ?」



瞬斗は私の顔を覗き込む。

私の顔は、火が出そうな位になった。

ーードンドンドンドンッ



「…当たりか;;」



鳴り響く太鼓。

太鼓の音に固まる私と瞬斗の後ろで、苦情しながら呟く航。

…逃げたい…;;