鎧―キミヲ守ル―

「だりぃ!!」



瞬斗が珍しく声を張り上げながら、航と並走している。

私はタスキを受け取ると、2人に見送られながら走る。

まだ1位をキープしている。



「当たり引けー!(笑)」



「うるせぇぞ!!」



飛鳥の応援に本気で苛立ちながら、お題を引く。



「…………マジで?;;」



【好きな人or彼女。朝礼台でキスをする】



「ヤダぁ゛ー!!」



…けど、タダ券…;;

今まで全競技で1位を取ったのに、負けるとか嫌だーーッ!!

私はハンベソをかきながら、本日3回目の借り者にされる瞬斗の元へ。