鎧―キミヲ守ル―

「こいつ、瞬斗しか見えてねぇから。約束したよな?もしも2人を困らせたらって」



航はマイクを使い、みんなの前で言った。

航は多分、困らせたら“殺る”って考えてたと思う。

けど、恥をかかせる作戦に変更したのだろう。



「お前には無理。以上」



「あわわ!;;」



航に腕を引っ張られながら、朝礼台を降りる。

「残念…でしたね;;」と、上手くフォローがされぬまま、告白タイムは終了。

私たちの番になり、航にタスキを渡した。

航はインコース。

ーーパンッ

航は綺麗なフォームで走り出す。

一番でお題を引くと……固まった;;



「航!早くしろや!」



航に叫ぶと、航は瞬斗の元へと走った。