鎧―キミヲ守ル―

「今年の珍借り物競争には、二つの当たりを入れました!当たりは二種類。志村君が引いたのは、“好きな人に告白”です!
では、どうぞ」



担当の男の子は、志村にマイクを渡す。

私は至近距離に居る志村を睨む。

…私は前に振ったやろ…。



「俺……諦める事が出来ません!本当に翼先輩が好きです!!もう一度、考えて欲しい…」



…や、“考えて”って;;

私が困り果てると、航が朝礼台に上がり、志村からマイクを奪った。



「航クン?;;」



私は航をガン見。

…私に公開“ごめんなさい”をさせる気か?;;