私は航から手を離し、テーブルに寝転ぶ。

…あかん、熱い;;

恥ずかしさに、全身が火照る。

湯気が出てそうだ。



「翼が姉貴とか嫌やな;;
こんなんが姉貴とかもったいないやんな;;」



「全然、可愛げねぇよ」



息を整える航の背中を擦る聖。

息を整えながら、私を睨む航。

私は開き直って起き上がり、瞬斗にニコッと笑う。



「罪な女;;俺らまで恋しそうなんだけど;;」



哲司が私から目を背けながら言う中、瞬斗は無言で抱き締めて来た。

私が瞬斗を見上げれば、微笑んでくれる。

私はこの笑顔を守る為なら、紳に楽勝に勝てるよ。