「紳は…人間じゃねぇ。母親を刺した後、笑って翼を見た。俺とヤれば、全てを父親に黙ってる。母親を助ける為に、救急車を呼ぶって言ったんだ。
けど、心臓をヒトツキやぞ?呼ぶ前に死んでるっつーの。せやから、俺らは紳を殴り、逆に脅して、母親と自分らの貯金通帳だけを持って、こっちに逃げて来たんや。全てを捨てて。過去も家族も全部や…」
「…何か俺、また、無神経な事を言ったよな……」
飛鳥の声が、私の胸を締め付ける。
私は煙草を消し、涙を拭きながら、振り返った。
「飛鳥は悪くないで?豹の事もこの事も、隠してた私たちや。…紳が来ても、危害は加えさせへん。やからこれからも、仲間で居てな?瞬斗も、彼氏でおって?…」
私と聖には、この6人を手離す事は出来ない。
けど、心臓をヒトツキやぞ?呼ぶ前に死んでるっつーの。せやから、俺らは紳を殴り、逆に脅して、母親と自分らの貯金通帳だけを持って、こっちに逃げて来たんや。全てを捨てて。過去も家族も全部や…」
「…何か俺、また、無神経な事を言ったよな……」
飛鳥の声が、私の胸を締め付ける。
私は煙草を消し、涙を拭きながら、振り返った。
「飛鳥は悪くないで?豹の事もこの事も、隠してた私たちや。…紳が来ても、危害は加えさせへん。やからこれからも、仲間で居てな?瞬斗も、彼氏でおって?…」
私と聖には、この6人を手離す事は出来ない。

