まさか噂をしている時に本人が現れるなんて…
しかも背中に彼の手が触れていた…。
熱くなる頬を両手で押さえながら、着替えを済ませて店内に戻ると
楽しそうに会話をする二人の姿が目に飛び込んできた…。
傍から見たらなんてお似合いの二人だろう…
私なんかが入る隙間が無い。
だけど、そんなの淋しくもなんともないんだ…
だって最初から私と彼が釣り合わない事くらいちゃんと分かってる。
「お疲れ様」
できるだけ精一杯の笑顔を見せて二人の後ろをすり抜ける。
所詮、私にお似合いなのはもう壊れきったあの家庭なんだ。
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