期待なんかしない。 小関君がくれる言葉だって、それは最初だけに過ぎない事を私は分かってる。 長いこと付き合えば彼だって変わっていく。 気持ちなんていつだって頼りないものにすぎないんだから…。 それに 私の何に彼が惹かれたのか 未だに理解できない。 私が知ってるのは、彼の笑顔は暗闇に咲くおぼろげで優しい灯なんだって事くらいなんだ。 もう引き返せない道の上で 終わりを待てずに犯した罪は いつか私を許してくれるのだろうか… 唇に残る温もりが 小さな痛みとちいさなときめきを運んできた。