『運命』だとか『赤い糸』だとか まだ若かった私もそんな事を言っていた。 所詮、恋愛の成れの果てを知らない子供の戯言にすぎない。 けど そんな戯言が こんなにも優しく こんなにも穏やかに 私を包み込んでくれる言葉だったなんて… いびつに大人になった私だからこそ 心に浸みたんだ…。 私にも こんなにストレートに 無条件で愛の言葉を囁ける頃があっただろうか… 遠い遠い昔の事すぎて もう 忘れてしまったよ…。