アルバムをしまい、千歌を抱き上げてクリームシチューを温め直す。
「もう少ししたらパパが帰って来るからね〜」
「チカね、パパ帰って来たら元気にいってらっしゃい言うんだよ!!」
「違う違う。帰ってきた時は、お帰りなさい。だよ。」
「えぇ〜…なんで?」
なんで?と聞かれても…そういうもんだからでしょ…。
最近の千歌は私の言った言葉に百発百中で「なんで?」か「どうして?」って返してくる。
たまになら話が弾むけど、毎回はけっこう疲れる…。
そんな時、玄関のカギが開く音で千歌が私の腕をスルリと抜けた。
「パパ、帰ってきたんだ!!」


