「そんなんじゃねえよ…」 「ふぅん? まっ、最初から信用なんかしてないけど。」 「あっそ、じゃあウザいから声かけてくんなよ。」 ウザいとか…仮にも奥さんに向かって言うセリフ? 日中、区役所に取りに行った離婚届けを何も言わずにテーブルに置いた。 「何それ?」 「見ればわかるわよ。」 大翔の反応も見ないで寝室に行く。 あいつは今頃どんな気持ちで離婚届けを見ているのだろう… さすがに、これまでの私に対する自分の行動に後悔でもするのだろうか…?