SWEET BUTTERFLY



「抱っこ?悪いけど洗濯物を干してからね。」


「違うよ〜早くちょうだいよ〜」と、またしても意味不。


恐る恐る「何を?」と聞いた私に千歌が満面の笑顔で答えた。


「アイスクリーム屋さん」


「アイスクリーム屋さん…?」


「お仕事いったら買ってくれるって言った。」


…そうきたか。


そりゃそうか。


千歌は給料というシステムを知らないんだから。


言った言葉をそのまんまストレートに解釈する。


そんな当たり前な子供の解釈を忘れていた。


干しかけの洗濯物は一時中断。


二人でカレンダーと睨めっこ。