「…明日は雨よ」 「ならいいじゃないか。 俺達のスタートもどしゃぶりの雨の日だったんだから…」 皮肉そうに笑う彼に私も苦笑いを返す。 「今度は途中で帰ったりしないでよ?」 「バカ言うなよ。 俺の帰る場所はお前の所なんだから…」 長い人生の折り返し地点で 私達はもう一度恋人に戻る。 あの頃のような初々しさなんかカケラも無くても 私達には何十年、築き上げた揺るがない愛情がある。 これからは もう二人でただ寄り添って 縁側で孫の遊びをのんびり見て過ごすような 穏やかな幸せを見つけていこう。