「また後でね…」 そう言って綺麗な後ろ姿が見えなくなると 大翔と結婚して、千歌が生まれてから今日までの事が、まるで走馬灯のように瞼の裏に蘇る。 家族を裏切った事もあった。 泣かせたり泣かされたり 傷つけたり傷つけられたり… でも最後は家族で手を取り合って乗り越えてきた。 私達はそんな奇跡を何度も繰り返しながら 人生で一番長い家族という道の上を歩いてきた。 「ねえ、今日からはまた二人だね。」 寂しそうに呟いた私に大翔は小さく頷いた。 「明日は久しぶりに二人で出かけるか?」