でも、残念な事に彼は昨日から向こう1週間はテスト勉強で忙しいらしい。
昨日の夜、千歌と大翔が寝静まった後、密かに小関君と会っていた。
これからテスト勉強で忙しくなって会えなくなるのが淋しいなんて…
可愛い事を言って、夜中にわざわざ私の家の近くまで会いに来てくれていた。
ほんの30分の間だったけど
もう解けなくなるんじゃないかと思うほどキツク繋いだ手。
ただ、ただ「淋しいね」って繰り返しながら…
何度も何度もキスをした。
唇を重ねる度に溢れそうな想い。
ずっとずっと一人の女として彼のそばにいたい。
「離婚調停が待ち遠しい」そんな言葉を彼が言ったのか…
はたまた自分が呟いたのかさえも思い出せないほど
私の気持ちは小関君に真っすぐに向かっていた。
「来週まで会えないなんて淋しいな…」


