「まだ俺の気持ちを信用しできなくても仕方ないと思ってる… だけど臆病なあなたのために時間をかけてゆっくりと伝えていくから…」 笑った君の顔がゆっくり近付いて頬に軽く触れた唇。 「…小関君?」 「今はまだ…」 そう言いながら君の視線が私の薬指に輝く指輪を見つけた。 「…今はまだ。焦らないであなたを待ちます。」 そう言ってくれた彼に頷く事も拒む事もできずにいた私は その瞳に映る、自分の「女」の顔に少し驚いていた。