三人で囲む夕食はいつも千歌のおかげで騒々しい。 「千歌!ごちそうさまするまで立たないの!!」 「千歌!ご飯こぼしまくってる!!」 「ごめんなさーい。」 いつも、そんな私の怒鳴り声なんか大翔の耳には一切、入らない。 彼はマイペースにご飯を口に運びながらテレビを見ている。 ってか、たまには自分も千歌のこと叱りなさいよね… いつもいつも私ばかり…。 思っていいても言葉にできないイライラで、つい叱る声のボリュームがアップする。