ベットの中にはいつもの体制で眠る貴方がいる。
壁にそって置かれている、キングサイズのおおきなベット。
二人がともにいるのが当たり前になった頃、
寝室の中心にあったのを、
貴方が壁側へと移動させてくれた。
理由は、

「お前が落ちたらあかんから。」

こんなに大きなベットなのに、落ちるわけない。
というあたしの主張は、
以前話した、小さい頃ベットから落ちてしまったと言う失敗談に打ち消される。
あれは、幼い頃だ、と主張したあたしに、
貴方は、真面目な顔で言った。

「あかん。
お前が落ちるかもしれん、思うたら、
俺が安心して寝れん。」