「零斗くん、キスシーンよかったよ~!!」 「監督~!! ありがとうございます」 「本当、びっくりしましたよ~」 「ごめんね~、夏実ちゃん」 3人が話しているのを見ていたあたしは1人だけ取り残されたような気がして。 その時、零斗と目が合った。 一瞬だけあたしに目を向けた零斗は苦笑い。 ……すぐに逸らされた。 何、これ。 零斗はあたしにこれを見せたかったの? 意味…わかんないし…!!