わかってる。 私は輝の彼女でも何でもない。 でも… 何か言い様のない気持ちが 私を支配する。 日向さんは笑いかけて くれるのにうまく笑えない私。 輝を日向さんにとられそうで… 輝がいないと私には何もない。 何も残らない。 残るのは苦しかったあの頃の 思い出と痛む左手首の傷跡、 孤独な自分だけだ。 輝、お願い私を捨てないで。