「どうしたの?」 声がした。優しい声。 何か安心させてくれるような温かい雰囲気。 久しぶりに顔を上げた。 「…大丈夫?」 男の子がいた。あ…世界ってこんなにも明るかったんだ。 「君、俺ん家来る?」 え…私は一瞬で恋をした。 この男の子の優しさに、 温かさに、眩しさに、 私は惹かれたんだと思う。 彼は私を拾ってくれた。 だけど人間不信だった私は しばらく口を聞かなかった。 彼はそんな私に 「ゆっくりでいいから…」 と急かさないでいてくれた。