無意識に吐き出したその言葉は、真希の気持ちでも誰の気持ちでもない、あたし自身の想い。 足りない酸素を吸い込んで、 『タケル君は、彼女のどこが好き・・・なの?』 ボソッと声を出す。 ・・・ゴクン・・・ 飲み込んだ唾が喉につっかえる。 静まり帰った教室が、あたしを惨めな気持ちにさせる。 あたし何聞いちゃってるんだろう・・・馬鹿みたいじゃん・・・。 .