女の子は、上をゆびさしました。

「ふうせんが、とんでいっちゃった」

赤いふうせんが、高い木のえだにひっかかっています。

女の子は、ぼうおじさんに言いました。

「ぼうおじさん、おじさんのぼうで、わたしのふうせんをとってちょうだい」