「痛くない?」 陸は私のおでこにそっと手を当てた。 「俺の名前呼んでみろ!」 陸はおでこに手を当てたまま、少し偉そうにそう言った。 「神崎陸。」 答えた私に陸は首を横に振る。 「違うだろ!もう一回聞くぞ!俺の名前は?」 「…り、く。」 言い終えるか 言い終えないかくらいのタイミングで、 おでこにキスをされた。