眠れない夜はとても長く感じた。 でも、朝方やっと眠りにつく直前に 夢と現実の間で、アイツ…笑ってた。 私の大好きな笑顔で。 神崎陸の横には、お父さんがいた。 私の頭よしよしって撫でながら、お父さんは『大丈夫だよ』って言ったんだ。 気付くと私はお父さんとお別れした子供の頃に戻っていた。 神崎陸とお父さんの間で、嬉しくてずっと笑っていた。