やっと震えが止まった私は、黒板にゆっくりと自分の名前を書いた。 書き終えて、振り向いた時… 私の目に飛び込んできたのは、一人の遅刻少年。 「寝坊しました~!すんません。あれ?あんた…誰?」 気崩した制服に、 ちょっと長めの茶色い髪、 色が黒くて、 低い声。 その瞬間に、やばいと思った。