陸のしたことは、間違っていたのかも知れない。

でも、陸の行動で私は救われたんだ。


陸がレナの機嫌を直してくれたことで、私はまたあのクラスのみんなと仲良くできるようになったのだから。


あのまま、レナと険悪な関係のままだったら私は、今どうなっていただろう。



「ごめんな…」



陸は右手で私の肩にそっと触れた。


そして、左手でわたしの手を握る。



大好きな、大きな手。