「また、あなたね。今日は、仕事が残ってるし、遅くまで残ってるからここを使ってくれていいいわよ。」


保健室の先生にはあれ以来、何度かお世話になっていた。



クラスのみんなから無視されて教室に居づらい時、こっそりここで相談に乗ってもらったりもした。


「すみません。いつもいつも…」



先生は、私が陸のことを好きなことも気付いていた。


だから、ここはすごく居心地がいい。


素直になれる場所。



机を借りて、みんなへの手紙の続きを書き始めた。



陸に書くメッセージが、やっと、決まった。