毎日同じ顔に、同じ食卓。

その当たり前の幸せが如何に大事なものだったか、今なら分かる。

僕が居て。

母が居て。

父が居た。

祖父も居た。

そして──梅子が居た、あの一家団欒の日々。

母が言う。

「今日はカレーライスで~す。」

父が言う。

「また!?」

祖父が言う。

「こら。昔は食べ物を手に入れるのも大変だっ(以下略)」

そして梅子と僕がこう言うんだ。

「「いただきまーす!」」




















出来る事なら……またあの頃に……。