「今一度考えてください。 あなたの力は何の為にあるのか。 あなたの翼はあなた1人が羽ばたく為だけのものなのかを」 振り上げられる剣。 ジンはゆっくりと目を瞑った。 「――――悪ぃね」 突如として辺り一帯が淡く輝きだした。 テレサはその一つを見る。 それは砕け散った鎖の欠片であった。 「どうやらあんたとは気が合わないみたいだ。 さようなら薔薇のお姉さん。 『散鎖・氷狼結界』」 パリィィィィィインッ。