寮は10階建てで私の部屋は10階だった。

部屋の中に入るともう、
西条恋夜は来ていた。
西条に少し近寄り、

柚『西条君。これからよろしくね』ニコ

初めなので笑んで挨拶をした。
だが………

恋「……俺に近寄るな。
あの噂の女と同室なんて最悪だ。
本当。噂通りって感じだな?お前。」

その声はとても低く冷酷だった。
他の女なら怯えるだろう。
だけど私はそんなの怖くもない。
私は西条から視線を反らさなかった。
西条は女嫌いなのだろうけど、結局は西条も皆と一緒。
上辺だけの私しか見てくれない。

柚『こっちの方が最悪だよ。』─ボソ

はっ!思った事が声に出ちゃった!!

恋「あ゙ぁ!?」

こいつ地獄耳だ。