私は桜輝を見て、もう恐怖は感じられなかった。


「アハハハハハハハ!」


笑いながら浴槽に水を溜める桜輝。


みるみる水がたまってゆく。


息がくるしい。


手がふさがって身動きがとれない。


「百合!」


桜輝が私を抱き上げた。


「どうしたの?息ができない?俺が人工呼吸してあげるね?」
桜輝は私に口をつけた。

こんなの人工呼吸じゃない。


ただの深いキスだ。


血の味がする。


ああ、私の血か。