「もう...河野君には近寄らないでよ!!」


そう言い捨てて逃げてく数人


...やっぱり痛い...


あーあちこちに痣が出来た


普通に痛いよ、これ


「はー...」


砂を払い落しながら立ち上がる


「大丈夫?」


「え?」


陰から出てきた、男子生徒


「あ、はい。平気です」


誰、この人


靴を見たら、青色


...高2の先輩だ


「俺、そこで寝てたんだけど...すごい音してドアが閉まったからさ」


「あー、睡眠の邪魔してすいません」


一応謝っておこう


「じゃあ、失礼します」


「ちょっと待てよ」


「うおっ」


ふらついて、よろける


「大丈夫じゃねえだろ、絶対」


「え...へへ...」


本当はあちこちが痛い


「もうちょっと、座ってな」


「うはっ...」


下に引っ張られて座らされる


隣にはその先輩が一緒に