沖「だめでしょ、薫
行くんですよ」
笑っていたが目が笑っていない・・・

藤「そうだよ、薫」
そう皆に言われて納得する他なかった

薫「はいはい、分かりました」

そういうことで今、島原の『龍水』と言う所でお酒を飲んでいた

凛「何を考えているんどすか?」
この酌をしている女は、ここの花魁の凛姫であった

薫「いや、別に・・・」
私は酒を飲んでいた

凛「それにしても綺麗な顔どすなぁ」

薫「凛姫さん、こそ綺麗ですよ
まるで、可憐な蝶のようにね」
微笑んで言う
必ず女はこの薫の微笑みに
惚れてしまうのだ
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