キミへ


そしてしばらくの沈黙。

え、何で!? 何か言いに来たんじゃないの!?

少し身構えてたあたしは拍子抜けした。



(ま、いっか。落ち着くし…)



ん? 落ち着くし??

なんで、怜衣が居ると落ち着くの?



「なぁ、杏菜」

「っ! はい?」



一瞬、どきっとした。



「……、やっぱいーや」

「は? 意味分かんない」



言いかけといて止めるとか何? 誘ってんの?←



「何よ?」

「いや、別に大したことじゃ…」

「いいから言えよ」

「ハイ…」



強気な風に言うと渋々といった感じで話はじめた。