キミへ



一瞬サボり?と思ったが、それなら雅ちゃんが連れ戻しに来るハズだし……。



「今何で俺がここに居るんだろうって思ってない?」

「えっ、何で分かったの?」



聞けば『顔に書いてある』とまた笑われた。



「ちゃんと雅には許可取ったよ。アイツ、ミョーに張り切ってるしね」

「そうなんだ、楽しみなのかな?」



張り切る雅ちゃんを見て少し笑えてしまう。

さっきからサボりまくってる怜衣くんにキレて追いかけ回している。



「アイツ、文化祭サボり魔だったんだぞ?」

「え、そうなの?」



今の様子見てると、楽しみで仕方がないといった感じだ。



「ここ最近だぜ? 真面目になったの」

「へぇ……。」



追いかけっこから暴れまくるってる雅ちゃん。

千嘉ちゃんはそれを笑って見てて、怜衣くんは本気で雅ちゃんとケンカしてて、龍くんとイタチくんは被害が来ないように見てた。