キミへ



「杏菜!?」

「杏菜どうした!?」



あたしを心配してみんなが集まって来た。

いや、そんな大したことじゃないのにごめんね? なんか。



「杏菜、大丈夫か?」

「ん。大丈夫なんだけどね?」



みんな心配し過ぎなんだよ。怜衣くんとかさ、焦ってるし。



「アイツのせいだよね? ゴメンね? ただ見てるだけでさ…」



シュン…、とする雅ちゃんと千嘉ちゃんにあたしはあたふたした。



「ち、違くてさ? その…なんてーの? 何か……うん……」



言葉が見つからなくて、徐々に俯くあたしに誰かが代弁して言ってくれた。



「気持ち悪かったんじゃねェの?」