「そうか…杏菜が怜衣に……」

「青春だなぁ、千嘉さんや」

「そうだのぅ、みやびんや」

「みやびん言うなっつの」



・・・・どーでもいいけど寒い。



「文化祭に自覚って…まさに青春!って感じ」

「うんうん」

「はいはーい。千嘉サマーはイタチサマーに恋してるとあたしは思いまーす」

「う、えぇえ!!?」



あ、赤くなった。

ハッ! ざまーみろ。あたしばっかじゃ不公平だからねっ!!



「んだと・・・・?」

「・・・・・おほほ」

「てめっ、アタシに隠し事したなッ!!」

「いっ、言おうと思ったよ〜」



苦笑いしながら雅を押さえる千嘉。

笑える。けど寒い・・・



「しかもイタチって・・・」

「あれ・・狙って、る?」

「まさか」



ドキッパリ言った雅に千嘉は『アハハ』と空笑い。



「いいなぁ、青春」

「雅ならすぐ出来るよ」

「ろくな男いねぇ…」

「間違いない。龍や玲音は?」

「んー…、友達以上恋人未満?」



一緒に居すぎるってのも、あれだね。