キミへ


「つっかれたぁ〜…」

「あっ! 杏菜いいもん食べてる〜〜」



あたしのパフェに気付いた千嘉がトコトコとやって来た。

かっ…かわゆい…!!



「た…食べる…?」

「ほんとっ!?」



すっごい嬉しそうな顔してるすっごい嬉しそうな顔してる!



「ん、いいよ?」

「やったぁ!」



『あーん』て言ってスプーンは千嘉の口に入っていった。



「んー! おいし〜」

「千嘉だけずるーい」

「俺にもちょーだーい?」

「俺もー」

「あたしの分無くなっちゃ〜う」



雅がぷくぅと頬を膨らませて、龍とイタチが笑いながら言ってきた。



「大丈夫だって。まだこんだけあるし?」

「無くなったらまた作ればいいっしょ?」



う〜む…。この2人、ヤケに説得力あるからムカつく……。



「仕方無いなぁ…。はい」

「やった!」

「ありがと、杏菜♪」



雅と龍とイタチにパフェをあげて、ふと気付いた。



「あれ、怜衣と玲音は?」