キミへ


今度はあたしが1人でここを切り盛りしないと行けなくなった。

でもみんなお昼を食べにどっか行ったのか、さっきよりもだいぶマシにはなった…かな?



(あ…玲音と怜衣が同じテーブルだ……)



複雑じゃね? あんなん。女でもタラシはいるか……。

早く終わんないかな…。

てか、文化祭なんで3日もあんだよ…。



「杏菜ちゃん」

「あ、百合花ちゃん」



にこっと笑ってあたしの手の中にあったファイルを取った。



「?」

「交代の時間だよ」

「え? あっ、もうそんな時間??」



クスッと笑って『うん』と言った。



「接客の方はまだちょっと時間掛かるけどね」

「良かった、接客じゃなくて…」

「でも似てるでしょ?」

「まぁね。あー疲れた」

「奥で休んでるといいよ」

「うん。ナンパとセクハラされないようにねー」

「もう杏菜!!」



あははと笑ってあたしは裏の教室に行った。