「ま…間宮家…？」
「は？ ああうん」
天沢エリカは金魚みたいに口をパクパクさせてかなり驚いていた。
てか…驚きすぎ…
「聞いたことある名字だとは思ったけど……。
まさか…アンタが間宮家の…」
「……うおーい？ どした〜？」
ヤバイよ、思考停止してるよコイツ。
「も…っ申し訳ありませんでしたｯ！！ 間宮家の人間とは知らず無礼の数々…」
「は？ いや別にいいし。てかあたしはアンタが気に入らなくて…」
「ああ本当に申し訳ありません！！ お父様から間宮家の人達とは仲良くやれと仰られて……」
はぁ？ 下級の天沢家と仲良くしろ〜？
そっちの方が無理なんですけど？
つか父さんからは下と仲良くするなって念押されてるから無理だし。
「ごめん無理。アンタむかつくし」
「そ、そこをなんとか…！」
「だからね無理なの。天沢家は元々間宮家と仲が悪いからね。
そんな事も無視して媚って来るアンタ達と、仲良くなんてなりたくないししたくもない。」
