私はおばあちゃんの頬に そっと触れた まだこんなに柔らかく 温かいのに… そのまま呆然とする私 お母さんは看護師さんと 話をしているようだった 『これからお着替え させてくれるって』 お母さんが戻ってきて 荷物を持つ みんなで病室の外に出て 終わるのを待った シーンとしたロビーには 私のすすり泣く声だけが 響いていた