でも、少女は気づいているのかもしれない。 もう自分の足が使い物にならないということを。 その不安を取り除くために兄に聞く。 「もうすぐよくなるかな?」と。 兄はそんな事実知ることもなく。 でも、妹を傷つけないようにと笑顔で言う。 「もうすぐ直るよ」 「早く学校に行きたいなー」 「そうだな」 「いけなかったらどうしよう…」 でも、それでも妹が不安なときは兄は決まってこう言う。