―俺が立っている丘に、心地よい風が吹き抜ける。―
―このとき俺はまだ、あのゲームが始まるなんて考えてもいなかった…―


新学期、俺はこっちに引っ越してきた。
「ここ、どこだよ…」
でも、少々問題がある…
「ここどこなんだよ――――!!!!!」
…俺は、ものすごい方向音痴なのだ…。
「おかしいな~…さっきまでは道あったのに…」
俺がブツクサ文句を言う。
『道間違えたんだよ。』
いきなり、俺の真上から声がかかる。
「ランプル…」
『ランプルじゃない!!!ランプ・リング・ルルフだ!!!』
こいつは、ランプル。
本名「ランプ・リング・ルルフ」。
世で言う、悪魔ってやつ。
ま、身長15cmだから、大抵悪魔には見えねーけどな<笑>
「じゃあ、さっき教えろよ!!!」
俺がむきになってランプルに言う。
『教えましたー。』
軽く口喧嘩が始まる。
「うっ…せ――な――…だまれ!!!」
すると、第三者の声がかかる。
「ふわぁ?誰だ!?」
俺が変な声を上げてしまう。
すると、木陰で誰かが起き上がる。身長170cmはありそうな長身の美男が立っていた。
(カッキー人だなー…)
俺がつい、“ボーッ”と見入ってしまう。
「……なんだよ?」
男の子は怪訝そうな目で俺を見てくる。
「ん…あー…えーっと…べつに。カッキー奴だと思って。」
俺が素直にそう言う。
「……制服…。」
男の子が俺の服を指差していう。
「んあ???あぁ…これか?俺、今日こっちに引っ越してきたからな!
 これから行く高校の制服だ!!!!」
俺が言う。
「……ふーん…でも、学校逆方向だけど…」
男の子が言う。
「えっ…まじ!?」
―キーンコーンカーンコーン…キーンコーンカーンコーン…―
その時、学校のチャイム音が聞こえる。
「やっべー…走んねーと遅刻する!!!サンキューな!!!…れ???」
俺が後ろを振り返ったとき、もうその男の子は居なかった。
(あっれー…もうどっか行ったのか…?すばやい奴。…あ…。名前聞くの忘れた…ま、いっかな…。)
俺はそう思いながら、チャイムのする方へ走ったのだった…。

『…そっちじゃないと思う。』
「いーや!!!絶対こっちだ!!!俺が言うんだ!間違いない!」
『…お前が言うから心配なんだけど…』