「誕生日おめでとう」 そう言いながら私の目の前に差し出す。 受け取って見るとそれは小さな箱で軽かった。 「開けてみて」 龍哉に言われて、小さな箱を開けてみる。 「………これって…」 小さな箱から出てきたのはダイヤモンドがついている指輪。 「玲奈、今日で16歳だろ?それで…」 龍哉の顔が引き締まった。