平日、ミリアはずっと一人で家にいる。 一人は嫌だ 一人は淋しい・・・ いつの間にか雄平も比呂も家族のようになくてはならない存在になっていた。 それに一人になるとあの日のことが頭を過る。 忘れたいわけじゃない・・・ 決して忘れてはいけない事も分かっている。 でも雄平達と一緒にいると、あの日の出来事から逃げ出したくなる自分がいた。 ミリアはそっと右手でブレスレットを握って、胸元に手をあてた。