「おい健之介、今日調子悪いのか?集中しろ!」 「はい!すみません。」 野球をしているときの健之介は、なぜだか大きくて たくましくてカッコイイ。 普段は、 あたしよりは大きいけど 高校生の男子にしては小さくて 馬鹿で、アホなことばっかしてるのに。 怒られても動じない。 どんな先輩ピッチャーにも信頼されるように努力して。 どんな速い球も、変化球も、 採れるように努力して。 そんな健之介を、 昔からずっと見てきた。