「アランやろ、アラン様の素敵な髪を
 切らせて頂けますか?」
私は恐る恐る言った。
あ、あとアラン野郎って言いそうになっちゃった(テヘ)。
「……おい、それは本気か?」
ヤバい、ちょっと声が震えてる。
「は、はい。本気です!やっぱり
 髪を切ってスッキリした方が…」
「俺の命の次に大事なこの美しい銀髪を
 切るというのか!」
ああ、やっぱりね。
でも私は、これに作戦があった。
メイドやるとか言ったけど、
やっぱり故郷に帰りたいんだ!
だから、アラン野郎の大好きな髪を
切るって言って、無礼者になって、
故郷に返してもらえる作戦!
上手くいきますように……!