(二) 「エビバディセイ!」 なんていう言葉を叫び、帝は目を覚ました。 「……あれ?」 起きたというのに、なんだかすっきりしない。 「俺の部屋……?」 見慣れた光景だ。 床にはDSがあり、ピカチュウが指示を待っている画面で止まっていた。 「夢か……」 夢と分かりつつも、なんだか、ぱっとしない。 うーんと唸るも、まあいっか明日の英雄談にくわえちゃると、帝がDSを取った瞬間にバッテリーがなくなった。 ――そのあとどうなったかは言うまでもない。