「まったく、なっちゃいねえ。刀もったぐれえで、侍気取りやがって」 「は、ははっ、ざまあみろ!俺の迫力に恐れをなしたな!そう我こそは神々が恐る英雄、スーパーシャイン!皆、忘れぬように復唱するがいい!はいっ」 視界からいなくなる侍たちを見たあと、帝に目を向ければ、そこにはいなかった。 「なんだぁ?」 辺りを見回しても、帝はいない。 「ったく、狐め」 化かすのがうまいなと、一人ごちながら、林太郎はその場を後にした。